国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル地区の市営単一企業MUP「南クリル・ドーケル」は16日、自社が所有する自航式はしけ「ナジェージュダ(希望丸)」が修理を終えて、国後島ユジノクリリスク(古釜布)に戻ったと発表した。(南クリル地区のゴミレフスキー市長のテレグラム2023/5/16)
※「ナジェージュダ(希望丸)」は1997年に日本が北方四島住民支援の一環で国後島に供与した自航式はしけ。ビザなし交流(北方四島交流)などで、上陸や帰船時にはしけとして使用されている。国後島の新聞「国境にて」によると、「北海道のとある港でエンジン等の修理が行われた」という。また、ShikotanNewsは、ウクライナに侵攻したロシアに日本が制裁を課したことから「日本人が今年必要な修理のために、はしけを受け入れるかどうかの懸念があった」と伝えていた。
色丹島 「日本が希望丸の修理を受け入れるかどうかの懸念があった」
10年以上にわたり、日本人から寄贈された2隻の自航式はしけ(※希望丸と友好丸)が色丹島と国後島の間を走っている。当初1隻目は国後島に、2隻目は色丹島に割り当てられたが、その後、南クリル地区行政府は両方の船を国後島ユジノクリリスク(古釜布)に集約した。わが国には、日本の贈り物に代わるものはなかった。両方の船は、島の間の旅客および貨物輸送において重要な役割を果たしてきた。しかし、規則によれば、はしけは定期的に修理を受ける必要があり、それは日本でしかできなかった。現在の混沌とした状況と私たちの最も近い隣人による制裁に関連して(そして私たちは北海道の漁師にもいくつかの制裁を課した)、日本人が今年必要な修理のために、はしけを受け入れるかどうかの懸念があった。しかし、ゴミレフスキー市長によると、交渉は成功し、修理はほぼ完了したようだ。「ナジェージュダ(希望丸)」はすぐに「母港」に戻って来る。(ShikotanNews 2023/3/29)
国後島 日本が供与した「希望丸」が4月末に帰港 北海道の港でエンジン修理完了
北海道のとある港で、1997年に日本が北方四島住民支援の一環で国後島に供与した自航式はしけ「ナジェージュダ(希望丸)」の修理が行われた。はしけを所有する「ユジノクリリスキー・ドーケル」のロマン・シリエンコフ社長によると、この作業でエンジンが修理されたという。ロシアの海運関係者によると、船舶の安全運航管理のための国際コードの要件に準拠するための貨物旅客船の安全管理システムの認証に関する作業を実施する。4月末には、「ナジェージュダ」は「生まれ故郷の国後島」へ戻り、修理済みのもう一隻のはしけ「ドルージバ(友好丸)」(2001年に供与)とともに、国後島~色丹島間の貨物・旅客輸送を継続する。(kurilnews.ru 2023/3/30)
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