別海町の中学生が択捉島出身の元島民から体験談を聞いて、北方領土問題について学びました。根室市などは、地元の小中学生に北方領土問題への理解を深めてもらおうと、毎年、「北方少年少女塾」という授業を行っています。15日は別海町の別海中央中学校の2年生68人が根室市を訪れ、択捉島出身の鈴木咲子さん(84)から島での体験談を聞きました。突然家に上がり込んできた旧ソビエト軍の兵士に貴重品を略奪されたことや、北方墓参でふるさとの村を訪れると建物がすべて無くなっていたことなどを聞き生徒たちは熱心にメモをとっていました。今年度の「北方少年少女塾」には18校が参加を予定していて、新型コロナの感染状況が落ち着いてきたことなどから、去年を上回るペースで申し込みがあるということです。2年生の伊藤康真さんは「話を聞くだけではなく実際に体感するなどして、北方領土でどれほどつらいことがあったかをまた学びに来たい」と話していました。鈴木咲子さんは「高校を卒業するまでに元島民の体験談を聞くと大人になっても忘れないと思う。ここで学ぶときだけでなく関心を持ち続けてほしい」と話していました。(NHK北海道 NEWS WEB2023/6/16)
別海町 中学生が元島民から体験談を聞き北方領土問題を学ぶ|NHK 北海道のニュース
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