【江別】北方領土の元島民2世らの話を聞くワークショップが5日、文京台小で開かれ、6年生約40人が問題の背景や返還運動への理解を深めた。ワークショップは道が昨年度、道内小中学校を対象に始め、今回が2回目。歯舞群島多楽島出身の母がおり、島の語り部として活動する倉賀野弘行さん(67)=札幌在住=を講師として派遣した。(北海道新聞石狩・当別版2023/7/6)
倉賀野さんは、母がコンブ漁などを手伝いながら暮らしていたところ、1945年8月の旧ソ連の侵攻で島から逃げ出さざるを得ず、現在も自由に行き来できないことなどを話した。
同様に現在のロシアによるウクライナ侵攻でも多数の人々が祖国に住めなくなっていることに触れ、「皆さんの力でこういうことが無い世界をつくってほしい」と語りかけた。
講演後、児童からは「どうしたら北方領土が戻りますか」「戻って来たらどうしたいですか」など多数の質問が出され、倉賀野さんは丁寧に答えていた。(石井昇)
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