根室市は4日、納沙布岬の北方領土返還運動の野外モニュメント「四島のかけ橋」の下でともる祈りの火が、灯火台の配電盤の故障のため、6月上旬から点灯できない状態になっていると発表した。市は祈りの火について「四島返還の日まで燃やし続ける」としてきたが、復旧は10月ごろになる見込みという。(北海道新聞2023/7/5)
祈りの火の燃料はプロパンガス。管理する市によると、灯火台内部の配電盤が劣化して故障し、ガスが出ない状態になった。復旧には少なくとも3カ月かかるという。北方領土関連視察が相次ぐ夏季の祈りの火の不点灯となり、市は「早急に修理したい」とした。
祈りの火は米国から返還された沖縄県で採火。屋内のランタン内で保管され、「四島のかけ橋」が完成した1981年以来、基本的に毎日、日中に野外の灯火台で点火されてきた。市によると、30年ほど前にも1カ月ほど灯火台の故障で点灯できない時期があった。(先川ひとみ)
コメント