国後島の伝統行事「フリゲート・キャンプ」児童生徒が2週間、共同生活

国後島のトレチャコボ(秩苅別)の「フリゲート・キャンプ場」で、島の伝統となっている青少年サマーキャンプが行われている。キャンプ場は中心地ユジノクリリスク(古釜布)から23km離れたオホーツク海側にある。現在は国後島色丹島の児童生徒47人が2週間の予定でキャンプ中だ。管理する南クリル地区行政府は予算を確保し、新しいキッチン兼ダイニングルーム、4人用のテント、金属フェンスを建設した。今後、敷地内に障害物コースや射撃場を備えたスポーツタウンを建設する予定で、若者の戦闘訓練に使用する。期間中、国後島景勝地訪問、クリル自然保護区の職員による環境学習、各種スポーツ大会、南クリルの発展の歴史を学ぶ盛りだくさんのプログラムが用意されている。最初のキャンプは中学校の歴史教師フョードル・ピジャノフさんによって組織された。ピジャノフさんは高校生らとともに色丹島と後国後島の考古学的発掘調査を行い、かつてクリル諸島に住んでいたアイヌの遺跡を発見。出土品は南クリル郷土博物館に展示されている。その後、ピジャノフさんの生徒の一人で、地元紙「国境にて」の編集局で働いたゲンナジー・ベレジュクさんがトレチャコボ村で子供たちのレクリエーションキャンプを開始した。(南クリル地区ゴミレフスキー市長のテレグラム2023/7/21)

 

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