サハリン南東沖の海豹島でアザラシ300頭以上が大量死 原因は不明

サハリンの南東部のテルペニヤ岬(北知床岬)沖12kmにある無人島チュレニー島(海豹島)で11日、300頭以上のアザラシの死骸が見つかった。同島では最近、海洋動物の保護活動を行っている「ブーメラン・クラブ」と「フレンズ・オブ・ザ・オーシャン」のボランティアがプラスチック製の漁網などが絡みついたアザラシ151頭以上を救出したが、メンバーが11日に島に戻ったところ、海岸全体が死骸で覆われていた。原因は分かっていない。海洋生物の大量死が各地で報告されているが、必ずしも人為的要因とは限らない。2022年、ダゲスタンのカスピ海沿岸でアザラシの大量死が発生したが、地震活動により海底から放出された天然ガス、メタンによる窒息の可能性の高いと考えられている。チュレニー島では、アザラシのほかに魚や他の海洋生物の死骸は見つかっておらず、海水の有毒汚染の可能性は少ないとみられている。(citysakh.ru2023/8/12)

漁網が巻き付いたアザラシ151頭を救出

(citysakh.ru2023/8/9)

海洋動物の保護活動を行っている「ブーメラン・クラブ」と「フレンズ・オブ・ザ・オーシャン」のボランティアたちがサハリン南東部のチュレニー島(海豹島)で、海岸に流れ着いたプラスチック廃棄物や漁網などに絡まり、生命が危機にさらされているアザラシ151頭を救出した。アザラシは幼い頃、漁網やビニールテープ、輪っか状の廃棄物を首に巻き付けて遊んでいるが、成長につれて首が絞めつけられ、やがて死にいたる。現在、チュレニー島には約13万頭のアザラシが生息しており、そのうち2000頭が無責任な人間の行為により死ぬ可能性があるという。

 

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