霧による欠航が常態化している国後島のメンデレーヴォ空港で23日、代替便に搭乗する順番を巡って乗客同士の対立が激化した。後回しにされた2日前に欠航した便の乗客がチェックインカウンターに立ち、自分たちより搭乗順が先になった1日前の乗客を乗せないよう妨害する騒ぎとなった。一体、国後島の空港で何が起きたのか、乗客がastv.ruに語った。「8月20日、荒天のためサハリン行の飛行機が欠航となり、翌21日は私たち代替便に搭乗した。ところが飛行機は滑走路上で突然急停止。不具合が見つかったと連絡を受けた。しばらくの間、乗客は機内に座っていたが、その後ターミナルビルに戻された。数時間後、今日は飛ばないと告げられた。翌22日も荒天でフライトはキャンセルとなり、私たちは23日、優先的に乗れることを望みながら空港に到着した。しかし、8月22日に飛行機に乗れなかった乗客が最初に送られると言われた。どれくらい待つのかと尋ねると、不具合が出た飛行機が修理されるまでと言われた。ここで紛争が勃発した。私たちは壊れた飛行機に紐づけられていた。空港には約200人が滞留していた。その中には妊婦や生後3か月の赤ちゃんを連れた母親も含まれていた」と話す。8月21日に搭乗する予定だった乗客たちがチェックインカウンターに立ち、8月22日に搭乗するはずだった乗客を搭乗させなかった。誰かが航空会社、南クリル地区行政府、運輸省、検察庁に電話をかけ始めた。空港にいた乗客のほとんどは観光客だった。怒号が飛び交い、誰かが警察を呼ぶよう要求した。結局、不具合が出た飛行機の修理が済み8月21日の便の乗客は23日午後8時に離陸し、空港に滞留していた全員がサハリンに運ばれた。多くの乗客は、数日間出発を待っていた人々をまず国後島からサハリンに送り、その後予定通り運航を開始していれば紛争は避けられたのではないかと考えている。(astv.ru 2023/8/24)
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