択捉島発祥のロシアの大手水産会社ギドロストロイ社がサハリンのコルサコフ港に大規模な水産加工場を建設する。ウラジオストクで開催されている東方経済フォーラムで、ロシア極東・北極圏発展省とサハリン州政府、ギドロストロイ社、極東・北極圏開発公社の4者が協定に署名した。協定によると、油脂工場、フィレ製造設備、5,000トンの製品を貯蔵できる冷蔵庫を備え、1日あたり最大500トンの原材料を処理する。投資額は65億ルーブルで、250人の新規雇用を創出する。サハリン州政府のベリク首相は「最新の加工施設と冷蔵庫が出来れば、ロシアの漁師たちは韓国や中国ではなく、サハリンで漁獲物を降ろすことになり、ここで税金が支払われ、雇用が創出されるだろう」と述べた。ギドロストロイ社の広報・企業および社会プロジェクト担当副ゼネラルディレクター、リュドミラ・シャプカ氏は「新工場の建設には、ギドロストロイ社の30年間の業界経験が活かされるだけでなく、ロシア最大の水産加工場である色丹島のクラボザボツコエ(穴澗)と択捉島のヤースヌイ工場で開発した最新の技術が導入される」と語った。(sakhonline2023/9/12)
択捉島のヤースヌイ工場
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