北方領土返還「今こそ喚起」北海道根室市のキャラバン隊が東京都庁を表敬

 ロシアによる不法占拠が続く北方領土の早期返還へ向け、元島民らで編成した北海道根室市の「北方領土返還要求キャラバン隊」が11日、東京都庁を表敬訪問した。同市がキャラバン隊を派遣するのは、昭和44年以来54年ぶりで、石垣雅敏市長は「日露関係が極めて厳しい状況だからこそ、返還への思いを多くの人に伝え、国民世論の一層の喚起を図ることが大切」と述べた。(産経ニュース2023/10/11)

 昨年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻により、長年続けられてきた平和条約交渉は中断。元島民らによる北方四島のビザなし交流や墓参も行えない状況が続いている。

 元島民の角鹿(つのか)泰司さん(86)は「返還要求運動の要であった元島民は相当な年齢になった。今後、元島民がほとんどいなくなる状態の中で、後継者に引き継がなければならないという重大な局面に迎えている」と訴えた。

都庁を表敬し、記念撮影する「北方領土返還要求特別キャラバン隊」ら=11日、都庁

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