第二次世界大戦で亡くなったソ連の英雄の遺骨を収集している「ロシア捜索運動」サハリン支部は来年、創立10周年を迎える。これまでにサハリンとクリル諸島(千島列島)で兵士154名が発見されているが、身元が判明したのは12名。英雄たちは祖国に帰還することが可能となり、最高の栄誉をもって埋葬された。バンドゥーラ支部長は「認識票などを所持していればいいが、そうでなければ識別の唯一の希望は、兵士の近くから発見される署名が入った所持品が頼りだ」と語る。同支部では今年5月にサハリンで実施した調査で、ソ連兵2人と日本兵3人の遺体を発見した。兵士の身元を特定するのに役立つ署名入りの飯盒が近くで発見された。「シーシキン」という名前から、この兵士は第165歩兵連隊に所属し、「軍功勲章」を受章していたことが判明した。さらに、北クリルのシュムシュ島(占守島)の調査中に、ソ連兵1名と日本兵1名、サハリンのホルムスク近郊では、断片化した日本兵の遺体が発見されたが、身元の特定には至っていない。10 周年となる来年、引き続きシュムシュ島での調査を実施する。(sakhonline 2023/10/12)
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