10月にロシア極東ウラジオストク―石川県七尾市間に就航したロシアの旅客船が、日本側の到着地を小樽市に変更したことが7日、わかった。運航する北方領土・色丹島の船舶・旅客業「ボストークツアー」社が、公表している12月までの運航日程を修正した。ただ、小樽市港湾室によると、現時点で入港に必要な申請は届いていないという。(北海道新聞2023/11/8)
運航日程によると、直近では10日夕にウラジオストクを出航し13日午前に小樽港に到着、14日午後にウラジオストクへ出航する。年内は計6往復の予定で、片道で6万7600ルーブル(約10万円)からの料金や所要時間などに変更はない。
同社は10月末にウラジオストク―七尾間で第2便を運航後、11月3日にウラジオストク発を予定していた第3便を欠航。取材に対し「否定的な報道も広がり、問題も生じ、七尾以外の港を探す必要があるかもしれない」と説明していた。
同社によると、使用する旅客船は七尾への就航前に、サハリン州コルサコフ―小樽間で試験運航を実施し、船の出入港に必要な許可申請を小樽の船舶代理店経由で行っている。小樽港は現在もロシアとの間で貨物船が行き来していることもあり、就航の環境が整っていると判断したとみられるが、計画通り運航されるかは不透明だ。(本紙取材班)
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