国後島のディーゼル燃料貯蔵施設を管理する南クリル地区行政府が、燃料貯蔵施設にディーゼル燃料を積み込むための手順が技術文書と設計ソリューションの両方の要件を満たしておらず、石油製品が流出して環境破壊を引き起こす危険性があることが分かった。地元検察当局は、現状のまま船舶から燃料を輸送することは原油流出のリスクがあると考え、すべてを規制文書に準拠させるよう要求したが、行政府は放置した。検察当局は「指摘した欠点を解消するための実質的な措置は何ら講じられず、このため検察官は南クリル地方裁判所に行政上の申し立てを行った。同地裁は検察側の立場に同意し、自治体の不作為を違法と認めた。行政府は法律に従った方法でディーゼル燃料の輸送を確保する義務がある」としている。一方、行政府はこの判断を不服としてサハリン地方裁判所に控訴したが、原判決を支持する決定を下している。この事案では2つの点が不明瞭なままである。1つは、国後島におけるこのような石油製品の積み替えがどのくらいの期間行われていたのか、そしてなぜ検察当局が今になってそれに注目したのかである。(citysakh.ru2023/12/13他)
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