過去5年間の択捉島開発の成果 市長代理が報告

択捉島を管轄するクリル地区のアンナ・オスキナ市長代理が19日、2019年から5年間の開発の成果を報告した。島の人口は6.5%(419人)増加し、失業者数は減少した。住宅建設ではこの5年間で1万9,000平方㎡の新築住宅が建てられた。このうちアパートは11棟で1万4,000㎡を占め、老朽・危険住宅から221 世帯が入居し、75 世帯が賃貸住宅に移り住んだ。島内には44軒の危険住宅が残っているが、18世帯が入る新しいアパートの建設が始まっており2025 年に完成する。社会施設では、2つの新しい中等学校が建設された。レイドヴォ村(別飛)は 132 名、クリリスク(紗那)の学校は 400 名の児童・生徒が通う。ゴリャチエ・クリュチ村(瀬石温泉)とブレベスニク村(天寧)の学校では屋根などの修繕が行われた。ゴルノエ村の学校の大規模修繕は2024 年に計画されている。クリリスクの子供芸術学校は2021年に改修され、生徒が描いた24 枚のステンドグラスが外観を飾った。「アートスクエア」、「ドッグパーク」、噴水がある公園が整備されたほか、2024年にはレイドヴォ村の「漁師の広場」、子供芸術学校エリアに「踊る木の広場」などのプロジェクトが実施される。クリリスクからキトヴイ(内岡)までの約2kmに歩行者専用道路(遊歩道)が整備された。道路建設では、クリリスク–レイドヴォ高速道路(ギドロストロイの水産工場があるオーリャ湾へのアクセス道路)は2024年にアスファルト舗装工事が完了する。これに伴ってポグラニチヌイ川にかかる橋も架け替えられる。クリリスク–ゴリャチエ・クリュチ間の幹線道路のうち7.5 km区間アスファルト舗装工事が行われている。給水ネットワークの修繕が行われ、温水ボイラーや熱交換装置、石炭ボイラーが購入された。また、キトヴィとレイドヴォの発電所にある8台のディーゼル発電機の大規模な修理が行われた。交通アクセスでは、2021年にサハリン—クリル航路に2隻の新造貨客船が就航した。空の便は観光客が増える夏期に増便され、航空旅客数は2019年と比較して34%増加した。今年12月には択捉島ウラジオストクに定期便が就航し、毎週運航されている。(エトロフ・ニュース2023/12/19)

子供芸術学校

紗那-内岡の遊歩道

内岡の港が見える公園

紗那–瀬石温泉間の道路(有萌付近)

紗那の中等学校

新築アパート群

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