北海道での日米豪の共同訓練 ロシア外務省が抗議

ロシ外務省は18日、ロシア国境に近い北海道で日本と米国、オーストラリアの共同軍事演習が実施されたことに対してモスクワの日本大使館に強く抗議したと発表した。同省は「域外の諸国が関与するこのような挑発的な活動は、ロシアの安全に対する潜在的な脅威である」として「我が国の防衛力をさらに強化するために適切な措置を講じる」と述べた。(インターファクス2023/12/21)

東千歳で訓練開始式 豪軍初参加 日米豪共同指揮所演習

(苫小牧民報2023/12/5)

 陸上自衛隊、米軍、オーストラリア軍による日米豪共同指揮所演習(ヤマサクラ85)は4日、訓練開始式を東千歳駐屯地(千歳市)で行った。陸自と米軍による国内最大規模の指揮所演習で、今回は豪軍が初めて参加。13日までの期間中、道内では陸自約2600人、米軍約600人、豪軍約200人が参加。連携を強化しながら図上訓練を展開し、有事への備えを確認している。

   1982年から続く陸自の方面隊、米陸軍の軍団レベルによる指揮所演習。在日米陸軍、陸自のシンボルを掛けたヤマサクラの頭文字、通称YSの名前で全国各地で展開している。豪軍が初参加となった今回、演習期間は11月30日~12月13日で、陸自は北部方面隊(総監部・札幌市)をはじめ、陸上総隊、東北方面隊などの約5300人、米軍は第11空挺師団(アラスカ州)などの約1300人、豪軍は第1師団(ブリスベン)の約200人が参加している。

   東千歳駐屯地では2年連続の実施で、訓練開始式と記者会見を行った。陸自北部方面総監の末吉洋明陸将は、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を挙げて「3カ国による初のYSが北海道で開催されることは非常に有意義」と強調。日米豪の関係強化を通して「自由で開かれたインド太平洋の維持、強化に寄与できる」と訴えた。

   米第11空挺師団長代理の在日米陸軍司令官デイブ・ウォーマック少将は「YSは戦術レベルで複雑な運用を行っているが、これはわれわれの任務の一部でしかなく、重要なのは人間性」とYSの意義に触れ「豪軍が加わることでさらなる抑止強化につながる」と述べた。初参加の豪軍第1師団長スコット・ウィンター少将も「日米豪3カ国が緊密な関係を促進している段階で、YSに参加する意義は非常に重要」と述べた。

 

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