北方領土の現状知って 島民2世、北見・東相内中で講演

 北方領土について学ぶ講演会が19日、北見・東相内中で行われ、千島歯舞諸島居住者連盟オホーツク支部事務局長で歯舞群島志発島民2世の北村浩一さん(64)が北方領土を取り巻く歴史的背景や元島民の現状について語った。(北海道新聞北見版2023/12/22)

 社会科の授業の一環で、3年生46人が参加した。北村さんは志発島から引き揚げた父や祖父の体験談や、自由訪問で北方領土を訪れた際の現地やロシア人との交流の様子を語り、「故郷に帰ることができないというのは本当に悲しいこと。戦争がなければ苦しい思いをしなくて済んだ人が大勢いる」と訴えかけた。

 ロシアとの領土交渉の経緯や、領土返還に向けて同連盟が取り組む署名運動、後継者育成などの活動についても説明した。

 北村さんは「(中学生に領土問題は)身近なことだと認識し、少しでも理解を深めてもらえたら」と期待した。(逢坂哲平)

 

 

 

 

 

 

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