北方領土の元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟は13、14の両日、札幌市内で返還運動の担い手を育てる研修会を開いた。道内各地から参加した37人が、元島民が少なくなる中で、若い世代を中心に返還運動を盛り上げる方法について話し合った。(北海道新聞デジタル2024/1/14)
高校生から70代までの元島民2~4世らが参加した。14日は「それぞれの世代が果たすべき役割」というテーマで6グループに分かれて議論。元島民2世も高齢になりつつあることから「3世と4世のリーダーを育成してほしい」「3世であるという認識がない人も多い。運動に参加するきっかけづくりが重要だ」といった意見が出た。
国後島の元島民4世で根室高3年の穐元(あきもと)心菜さんは「同世代で関心がある人は少なく、興味を持ってもらえる活動を今後も考えたい」と話していた。
研修ではこのほか、高校生が講師となり、参加者が北方領土の歴史や戦前の様子について学んだ。(津田祐慈)
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