ロシアと中国が千島列島沿いの深海を共同調査 9000m超の潜水可能な「奮闘者」を使用 

ロシア科学アカデミー極東支部と中国科学アカデミーは、2024年にクリル諸島(千島列島)やカムチャツカ、アリューシャン列島沿いの深海で共同調査を実施する予定だ。この調査には9000m超の深海を潜水できる有人水中探査船「フェンドゥーゼ(奮闘者)」が使用される。ロシアは2023年に共同深海プロジェクトの可能性について議論を開始し、2024年に深海科学工程研究所(海南省三亜市)と遠征に関する覚書と協定が締結された。ロシアの科学機関にとってこれほどの深さへの潜水は初めてとなる。以前は、国内のミール水中探査船は6000m以上の深くまで潜水することはできなかった。ロシア科学センターは「ロシア側は主に、深海の極限状態に生息する生物とそのコミュニティの研究に焦点を当てている。中国の同僚は、リソスフェア(プレート)の衝突帯における地質学的プロセスの研究に興味を持っている」と話している。(sakh.online 2024/2/7)

※「奮闘者」は2023年1月までに1万m級潜水を25回行っている(サイエンス・ポータル・チャイナ2023/1/18)

 

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