「北方領土の日」の7日、札幌市中央区のさっぽろ雪まつり大通会場5丁目の「道新 雪の広場」で「2024北方領土フェスティバル」(実行委主催)が開かれた。国後島元島民3世ら約400人が、領土問題への思いや返還要求運動を継承する決意を表明した。(北海道新聞デジタル2024/2/7)
登壇した国後島元島民3世の久保歩夢さん(18)=札幌市中央区=は、ロシア側が昨年、歯舞群島貝殻島の灯台を白く塗ったことなどに触れ「間近に見える北方領土の島々がどんどん離れてしまっているように感じる」と嘆いた。
一方で「敵対には友好を。世界が戦争に巻き込まれそうな今こそ、この考えを貫いて啓発運動に取り組みたい」と強調した。
出席した鈴木直道知事も「厳しい情勢にあるからこそ、返還要求運動の歩みを止めず、国民一丸で政府の外交交渉を後押しすることが重要だ」とあいさつした。(武藤里美)
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