色丹島・穴澗湾 タグが付いたトドを確認 600km離れた中部千島・摺手岩生まれ

国後島のクリル自然保護区はクリル諸島(千島列島)中部のスレドネヴァ諸島(摺手岩などの岩礁)で生まれたトドが色丹島クラボバヤ湾(穴澗)で確認されたと発表した。今年の冬、ギドロストロイの職員オレグ・チュソフさんがタグ 「C754」がついたトドを見つけ、同保護区に連絡した。このトドはオスで、2007年7月にスレドネヴァ諸島でタグが付けられた。その後、何度か観察されたが、2015年以降姿が見えなくなった。年齢は17歳以上とみられ、野生のオスのトドの寿命に近いため、2024年初めに生存が確認されたことは重要である。トドは泳ぎが得意で、かなりの距離を泳ぐことができる。スレドネヴァ諸島から色丹島までのこのオスの移動はそのことを裏付けており、その距離は600km以上に及ぶ。トドはロシアのレッドブックに登録されており、南クリル地区では毎年12月ころになると、国後島ユジノクリリスキー岬(大岬)や色丹島クラボバヤ湾などにやってくる。今冬は2月10日にユジノクリリスカヤ湾(古釜布湾)で最大の群れ(35頭)が保護区職員によって観察されている。(sakh.online 2024/2/16)

 

 

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