北極海航路の総貨物輸送量は4億トンに達する可能性がある ロシアVTB銀行試算

ロシアのVTB銀行は、北極海航路の貨物輸送量が10年以内に4億トンに達する可能性があると試算した。そのうち2億トンはロシア企業の貨物輸送だけで供給されるという。昨年の貨物輸送量は3,600万トンで、今年は8,000万トンに増加すると見込んでいる。VTB経営委員会のヴァレリー・ルキャネンコ副委員長によると、「北極海航路の開発はロシアの優先事項の一つである。北極海航路は北極とシベリアの天然資源へのアクセスを提供しており、そこでは世界の石油の8%以上、天然ガスの20%以上が産出されている。我々の推計によると、輸送回廊沿いの地域は今後10年間で活発に開発され、それに沿って設立された新たなロシア企業は2035年までにロシア予算に20兆ルーブル以上をもたらすだろう」と述べた。また、氷上護衛のコストを最適化することで、ロシアは2030年までに北極海航路の通過料金として1兆ルーブル以上を受け取ることができるとしている。(サハリン・メディア2024/3/1)

ロシアの原子力砕氷船「ヤマル」

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