北千島セベロクリリスクの滑走路が700m延長 サハリンから直行便運航

サハリン州運輸省は、北クリル(北千島)パラムシル島のセベロクリリスク空港の滑走路延長問題に取り組んでいる。2026年までに700m延長して1325mとし、最大30人乗りの航空機の離発着を可能にしてサハリンから直行便を飛ばす計画だ。滑走路は「クリル諸島社会経済発展プログラム」に基づき 2023 年に建設されたばかりで、長さは 625m、幅30m。昨年10月からカムチャツカ地方のペトロパブロフスク・カムチャツキーとの間で定期便が運航しているが、受け入れ出来るのは19人乗りのAn-28のみだ。パラムシル島はサハリン州に属しているが、州都ユジノサハリンスクへ飛行機でいくためには、カムチャツカを経由しなければならない。島の住民が州都の医療機関で検査や治療を受けることは極めて難しい。経済の発展を妨げ、住民に不便をもたらしている、この問題を解決するには、パラムシル島の滑走路がより大きな旅客機を受け入れる能力を確保する必要がある。サハリン州政府のアレクセイ・ベリク首相は「リマレンコ知事の指示に基づき、私たちはセベロクリリスクの滑走路建設の第2段階の設計に資金を割り当てる問題を検討している」と話す。専門家によると、滑走路は少なくとも700m延長する必要がある。これにより、ユジノサハリンスクから定員30人以上のターボプロップ機の受け入れが可能となる。セベロクリリスクは、クリル諸島北部にある唯一の町で人口は2,400人。ユジノサハリンスクから1,000km以上、ペトロパブロフスク・カムチャツキーから312km離れている。滑走路が建設される前は、本土との連絡はペトロパブロフスク・カムチャツキーからのヘリコプター(Mi-8MTV)と海上輸送(小型貨客船「ギパニス」)によって行われた。住民はセベロクリリスクに航空機を受け入れるためのインフラを整備する提案を州当局に繰り返し訴えてきた。悪天候で、カムチャツカへ行くのに1週間以上待つこともしばしばだった。(Interfax.ru 2024/3/19)

セベロクリリスクの滑走路

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