北方領土でのロ大統領選 上川外相「受け入れられない」

 上川陽子外相は22日の記者会見で、ロシアが実効支配する北方領土で大統領選挙を行ったことについて「あたかもロシアの管轄権を前提としたかのような活動を行うことは、わが国の立場と相いれず、受け入れられない」と非難した。(北海道新聞2024/3/23)

 外務省が17日の大統領選後に発表した談話では、ロシアが侵攻を続けるウクライナで一方的に併合を宣言した東・南部4州や、南部クリミア半島での「選挙」は認められないとの立場を示した一方、北方領土についての言及はなかった。談話について外務省ロシア課は「国際社会で今起きている問題への対応を重視して出している」と説明した。

 上川氏は、北方領土は「わが国が主権を有する島々だ」として、ロシアの不法占拠で生じる諸問題を根本的に解決するために「領土問題そのものを解決しなければならない」と強調。一方、ロシアのウクライナ侵略で日ロ関係は厳しい状況にあり「平和条約交渉について何か具体的に申し上げる状況にない」と述べた。

ロシア大統領選挙の投票をする国後島の住民(kurilnews.ruより)

コメント

タイトルとURLをコピーしました