今月着任した所健一郎根室振興局長(55)が10日、同振興局で記者会見し、北方領土問題について「根室地域は一日も早い故郷の返還を願う元島民の方が多く生活している。果たすべき役割をしっかりと担っていきたい」と述べた。(北海道新聞根室版2024/4/11)
十勝管内足寄町出身で北大卒業後、1993年に道庁入りした。次世代社会戦略局長などを歴任、官民連携推進局長を経て1日付で着任した。根室管内の勤務は初めて。
所氏は中断が続くビザなし渡航などについて「北方四島への訪問を心待ちにしている元島民の願いに応える形で一日も早い再開に向けて国に働きかける」と説明。日ロ間の漁業交渉については「(四島周辺での日本漁船の)安全操業など、現在できていない。一日も早い操業の実現に向けて国に粘り強く働きかけ、漁業者の皆さんには適切に対応していきたい」と話した。(先川ひとみ)
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