【根室】5月7日に開庁する根室市役所新庁舎で20日、市民向け内覧会が開かれた。震度7の地震でも倒壊しない耐震性を備えるほか、北方領土・国後島や知床連山を海越しに望む市民交流サロンが特徴で、訪れた人たちが景観を楽しんだ。(北海道新聞2024/4/21)
新庁舎は地上4階地下1階建て。1973年に建設した旧庁舎の隣に事業費約58億円で建設した。
目玉は4階の市民交流サロンと食堂。南側を除く3方向は天井の高さまでガラス張りで、窓側のカウンター席には充電用の電源やUSBの差し込み口も設けた。開庁後は週末も開放し、北方領土を学ぶ観光客の利用も想定する。災害対応拠点として停電後3日間は電力や給排水を維持し、住民290人の一時避難所にもなる。
この日は悪天候だったが、4階からは知床連山がうっすらと見え、午前9時の開場と同時に訪れた根室市の主婦吉江郁子さん(83)は「とても眺めが良い。市外にいる子どもたちにも早く見せたい」と笑顔をみせた。(大井咲乃)
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