立憲・泉代表が根室訪問 領土返還運動継承「政府の支援必要」

 立憲民主党泉健太代表は2日、根室市役所を訪問し、石垣雅敏市長と意見交換した。石垣市長は根室経済を支える漁業がロシアの規制で打撃を受けている現状を訴えた。2016年にロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁が禁止され、北方四島周辺の安全操業もロシアのウクライナ侵攻による関係悪化で23年から中断。石垣市長は「根室は海の街なので生産量が上がらないと」と厳しさを語った。(北海道新聞釧路根室版2024/5/3)

 市内の千島会館で行った北方領土元島民らとの懇談でも、漁業を営む飯作鶴幸さん(81)=色丹島出身=が「ひずみは弱い所にでてくる。日本の食料事情の中で、なくしてはいけない産業である漁業に目を向けてほしい」と求めた。千島歯舞諸島居住者連盟の野潟龍彦副理事長(72)=元国後島民2世=は墓参の早期再開や返還運動への支援を求めた。

 泉代表は内閣府政務官だった2010年にビザなし交流で国後島を訪問。義兄が根室市出身という縁もあり「政務官だった時以上に切実な思いを強く感じる。元島民の高齢化で返還運動の継承が非常に困難で、根室自身の衰退もある。全国的な啓発、政府としての支援をしなければならないと感じた」と述べた。

 

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