北千島に観光ルートや戦争野外博物館整備 観光・地域史遠征隊が調査

サハリン州観光省が主導した初の観光・地域史遠征隊「vKurse」が、北クリル(北千島)での任務を完了した。この遠征の結果、パラムシル島とシュムシュ島の観光ルートマップの認証と作成が行われる。また、必要なインフラの整備にも注意が払われる。遠征隊には、サハリン州り地域文化・文書省、北クリル地区の行政、旅行業者らが参加した。サハリン州のナタリア・パホルコワ観光副大臣は「北クリルへの初の地域観光・地域史遠征隊がサハリン州によって主導されたことは、非常に重要である。その主な目的は、観光ルートの認証である。私たちは自らルートを巡り、インフラ整備が必要な主要地点を特定した。北クリルは私たちにとって特別な注意が必要な島々である。ロシアの地図上で忘れ去られるのではなく、目に見える形で認識されるべきだ。サハリンとクリル諸島は極東の前哨地である」とコメントした。遠征の中で、島々の写真と動画コンテンツが収集され、ルートの動画説明、ガイドブック、島々の主な自然と歴史の魅力に関する資料が作成された。また、シュムシュ島にソ連軍の偉業を称える野外博物館を建設する可能性も検討される予定だ。サハリン州旅行業協会会長のイリーナ・リー氏は「シュムシュ島は忘れられた軍事的栄光の地であり、私たちにとって重要な場所。その価値は将来の世代のために保存されなければならない。私たちの国は広大であり、その東端にたどり着く人はほとんどいない。誰もが北クリルを訪れ、私たちの広大な国の周縁で人々がどのように暮らしているか、どんなに美しい場所があるのか​​を理解するべきだ」と述べた。シュムシュ島に軍事愛国博物館を建設するプロジェクトは以前、極東連邦管区大統領全権代表のユーリ・トルトネフ副首相が提唱した。「シュムシュ島を奪還した戦士たちは記憶に残るに値する。彼らは何十倍も優勢な軍隊と戦い、勝利した。わが国の歴史に保存されるべきであると確信している」と訴えていた。2回目の遠征は第二次世界大戦の勝利80周年となる2025年に行われる予定である。(astv.ru 2024/6/20)

 

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