サハリンの漁業会社ギドロストロイは、択捉島のオホーツク海側にホテル複合施設を建設している。択捉島を視察したユーリ・トルトネフ副首相は「ヤンキト複合施設の総投資額は10億ルーブル以上、雇用数は62人に上る。施設のオープンは2024年の第3四半期に予定されている」と述べた。ゲストはグレムチー・ビーチ・ベイとボグダン・フメリニツキー火山(散布山)の景色を望む様々なカテゴリーの54室が利用できるほか、特製料理やシーフード料理を提供する30席のビュー・レストラン、会議室、スパも整備。屋外にはテニスコートや散策コースが設けられる。「クリル諸島(北方四島を含む千島列島)はロシアの観光分野における真珠。非常に美しいホテルが建設されているが、これだけでは十分ではない。経済省、東部開発省、サハリン州政府と協力して、人々を惹きつけるシステムを構築する必要がある」とトルトネフ氏は述べた。ヤンキト複合施設は島にとって非常に重要なプロジェクトである。クリル地区行政府は「クリル諸島では観光業が特に発展し始めており、何千人ものロシア人や外国人が訪れている。さらに多くのホテル、レストラン、レクリエーションとエンターテイメントエリアが間もなくオープンする予定だ」と話している。
《クリル諸島の観光》
クリル諸島では毎年、観光客が増加している。2023 年には航空機を利用して史上最高となる10 万 2,000 人が訪れた。島々で観光プロジェクトを実施する投資家が増えている。国後島には複合宿泊施設「ホテル国後リゾート&スパ」とサーフィンキャンプ「サーフツアー」が誕生。今年、択捉島にカムイコタンビューホテルが開業する。2025年には北クリルのパラムシル島に「ホテル・エベコ」がオープンする。 (タス通信2024/7/12)
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