千島列島を縦断、新たな観光ルート開発 ロシアの極地探検家 

ロシアの英雄で極地探検家ミハイル・マラーホフがカムチャツカから出発してクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の島々を巡る探険にでかける。ロシアの地理的遺産の普及に取り組んでいるチームとともに、マラーホフは北から南まですべての島々を訪れる計画だ。カムチャツカ半島クリル諸島の歴史は密接に関連している。クリル諸島の測量と調査は、18 世紀にカムチャツカから始まった。19 世紀には、日本への最初の外交使節ニコライ・レザノフがカムチャツカを出発しクリル諸島を通った。20 世紀には、カムチャツカ防衛区軍がクリル諸島北部を解放した。このクリル上陸作戦は日ソ戦争のハイライトの一つだった。今回の探険のもう一つの目的は、ロシアと外国の観光客を受け入れることができる新しい観光ルートの開発である。マラーホフと懇談したサハリン州議会のエフゲニー・ロチン議員は「ロシア地理学会は、一歩一歩、私たちの歴史のページを復元している。結局のところ、ロシア帝国の外にある新しい土地の発見は、遠い昔だけでなく、現代にとっても非常に重要だ。探検が完了した後、記事が書かれ、ドキュメンタリーが作られると確信している。人々はわが国がどのように成長したかについて多くの興味深いことを学ぶだろう」と述べた。マラーホフサハリン州を訪れるのは初めてではない。2020年、ロシアの島々の統合に貢献したクルゼンシュテルン・レザノフとフヴォストフ・ダヴィドフ(1805-1807)の世界一周探検の足跡をたどる探険を行い、サハリンとクリル諸島の住民の間で大きな関心を呼び起こした。(サハリン・メディア2024/8/15)

 

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