北方四島近海「魚介類は安全」ロシアが福島第一原発処理水影響調査

クリル諸島(北方四島)近海で福島第一原発から放出されている処理水の影響を調査していたロシア科学アカデミー極東支部のイリチェフ太平洋海洋学研究所(POI)は「南クリル諸島の海水中のトリチウム濃度は、人間や環境に脅威を与えないことが明らかになった。魚介類は疑うことなく食べることができる」と発表した。科学者らは今年6月から7月にかけて、調査船アカデミック・オパリン号で調査を実施した。日本海オホーツク海、そしてサハリンから日本東方の太平洋で海水サンプルが採取された。黒潮域で採取されたサンプルの初期分析ではトリチウム濃度が上昇していることが明らかになったが、より詳細な調査では濃度が自然値に近いことが示された。同研究所は「海面だけでなく、さまざまな深さから120トン以上の海水サンプルが採取された。トリチウムに加えて、セシウムストロンチウムベリリウムラジウム、鉛など他の放射性同位体の含有量も評価される」と話している。(サハリン・メディア2024/8/31)

 

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