立憲・泉氏、北方領土元島民と懇談 墓参再開「全力尽くす」

 立憲民主党泉健太代表は2日、根室市の千島会館で北方領土の元島民や2世と意見交換し、コロナ禍とロシアによるウクライナ侵攻の影響で2020年から中断している北方領土墓参について「党としても早期再開できるように全力を尽くす」と述べた。(北海道新聞デジタル2024/5/2)

 元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟根室支部の9人が参加。角鹿泰司(つのかやすじ)支部長(87)=歯舞群島勇留(ゆり)島出身=は「墓参、自由訪問、ビザなし交流が途絶えてもう5年。みんな沈痛な思いで待っている」と強調。得能宏さん(90)=色丹島出身=は「交流で築いた(ロシア人島民との)つながりが空白の5年間でどうなるか。どんなことがあっても交流を元に戻すべきだ」と訴えた。

 元島民の高齢化で継承が難しくなっている領土返還運動への支援も求めた。

 同党代表の根室訪問は20年11月の枝野幸男氏以来3年半ぶり。泉代表は懇談後の取材で、政府の領土交渉について「方針が右往左往し国益が損なわれるような時期もあった」と批判。「四島返還へ運動をしっかり整理し日本の方針を示すことが大事」とし「東京、モスクワ間の外交と、根室と北方地域の関係は分けて考え、草の根交流は継続して行われるべきだ」と述べた。

 

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