函館市教委は、市立函館博物館で保管されているアイヌ民族の遺骨の返還手続きなどを定めた、遺骨等の取り扱い方針を策定した。(北海道新聞函館道南版2024/2/28)
関係団体から地域返還の申請を受け付け、返還対象団体と確認した後、団体と協議し引き渡し方法などを決定する。申請がなかったり出土地域が特定できない遺骨などは、同館で保管を継続するか、または国と協議の上、胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」にある慰霊施設に保管する。
同博物館では函館市、北斗市、択捉島で発掘された遺骨4体、帯広市に関連があるとみられる骨片などが入った1箱のほか、発掘場所が不明な1体を保管している。
文化庁は、博物館などが保管する遺骨について、返還や慰霊に関する基本的な考え方を通知。地元のアイヌ民族団体が希望する場合は地域に返還することなどを示している。(千鳥綾香)
資料写真(択捉島・留別川河口)
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