北海道と国後島の間の根室海峡でシャチの群れが流氷に閉じ込められた
2月6日朝、日本の北海道とロシアの国後島を隔てる根室海峡で、羅臼の住民らが流氷に閉じ込められたシャチを目撃し、撮影した。胸が張り裂けるような映像が日本のメディアから流れた。地元当局によると、流氷のため船でシャチに近づくことができないという。唯一の希望は、流氷を吹き飛ばすほどの強風だが、天気予報によれば、それは2月8日にしか起こらない。ビデオによると、赤ちゃんを含む約12頭のシャチが悶えている。北海道付近でシャチが流氷に閉じ込められるのはこれが初めてではない。2005年には、そのほとんどが生き残れなかった。ロシアの動物愛護活動家らはソーシャルネットワークで国境警備隊の砕氷船で救助するよう求めている。(astv.ru 2024/2/6)
「ロシアが日本と協力してシャチの救出活動を」サハリンの環境保護団体
サハリンの環境保護団体「フレンズ・オブ・ザ・オーシャン」は、ロシアが日本と協力してシャチの救出活動を実施するよう、ロシア外務省に要請する準備を進めている。流氷に捕らわれているシャチを救出するには、ロスプリロドナドゾル(ロシア連邦自然管理監督局)へのできるだけ多くの要請が必要だとしている。同団体は「ロシアのレッドブックに記載されているシャチ12頭が、ロシアの国後島と日本の北海道の間の根室海峡にある羅臼町近くの流氷の罠に捕まった(日本の領海内)。2月6日朝に流氷に阻まれ、現在は自力で外海に到達することができない。流氷の隙間はすぐに閉じてしまう可能性があり、そうなるとすべてのシャチは呼吸できずに死んでしまう」と訴える。日本の地元当局によると、シャチを助ける能力はないという。天気予報によると、今後 2 日間、この地域では強風は吹かない。専門家は、シャチは砕氷船か、氷を通り抜けて外海まで運ぶことができる強化された船舶で救出できるという。「シャチを救うために必要なあらゆる措置を講じるよう強く求める。そのためには、ロシア運輸省と海運会社に緊急に連絡して適切な船舶を見つけるとともに、ロシア外務省に対して、日本側と救出活動について調整するよう要請する必要がある」と訴えている。(astv.ru 2024/2/6)
「シャチは救える」ロシア外務省公式代表
ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式代表(情報局長)は、北海道沖で流氷に閉じ込められたシャチの状況について自身のテレグラムチャンネルでコメントした。「日本のメディアによると、地元当局はシャチを救出する方法はないという。しかし、専門家によるとシャチは救えるし、それには本格的な砕氷船は必要なく、シャチを風から守り、開氷面を確保することができる最小限の砕氷機能を持った船で十分可能だし、日本にはそれがあるはずだ。世界自然保護基金の生態学者やグリーンピースは何をしているのか、と不思議に思う人もいるだろう。なぜ彼らは警鐘を鳴らさないの?」 (astv.ru 2024/2/7)
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