平和条約、交渉も無理 前大統領の「容認」を訂正―ロシア外務省

 ロシア外務省のザハロワ情報局長は31日の記者会見で、日本との平和条約締結交渉は、ウクライナ侵攻を受けた日本の対ロ制裁を理由に「2022年3月21日」付の声明で中断したと改めて指摘した。メドベージェフ前大統領は、北方領土抜きの平和条約交渉なら容認する姿勢を示していたが、交渉も無理という公式見解に軌道修正し、同氏の発言を事実上訂正した格好だ。(時事通信2024/1/31)

 メドベージェフ氏は30日、岸田文雄首相が同日の施政方針演説でロシアに関し「領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持する」と強調したことに反発。北方領土抜きの平和条約交渉なら「反対する人はいない」と述べていた。ザハロワ氏は「公然と非友好的な立場を取り、わが国の利益を害しようとする国(日本)と2国間関係に関する基本文書の署名について話し合うのは不可能だ」と主張した。

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