内閣府は19日、長年にわたって北方領土返還運動に多大な功績があったとして、道内在住の元島民3人を含む計5人を表彰した。表彰状を手渡した自見英子沖縄北方担当相は「北方領土墓参の再開のため、私も全力を尽くす」と述べた。(北海道新聞2023/12/20)
受賞者は歯舞群島多楽島出身で、元千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)道北支部長の畑山英憲さん(82)=上川管内当麻町=、同多楽島出身の青木悦雄さん(91)=根室市=、同秋勇留島出身の木下孝さん(83)=根室管内標津町=ら。
表彰式は内閣府で開催。約30年にわたって署名活動を行ってきた畑山さんは「悲願の北方領土返還が実現するよう、受賞を励みにこれまで以上に運動を行いたい」と話した。
択捉島留別村出身で北方領土の語り部の三上洋一さん(86)=神奈川県=、北方領土問題対策協会岩手県推進委員の菅原勝一さん(57)も受賞した。(今井裕紀)
ビザなし渡航の見送りで「ジョバンニの旗」を持つ青木さん(右から3人目)=根室港で、2019年
自見英子沖縄北方担当相から表彰状を受け取る畑山英憲さん(右)
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