【根室】高校生が学校の枠を越えて北方領土問題を啓発する催しが今月から来月にかけて、根室管内で開かれる。根室振興局の返還要求運動の後継者育成事業「Nプロジェクト」の一環。根室高の北方領土研究会(北方研)と中標津農業高の生徒が合同で根室振興局の職員に講話するほか、6校の生徒が管内を巡回する。高校生のネットワークを活用して、返還運動を盛り上げる。(北海道新聞根室版2023/12/15)
全国唯一の北方領土関連の部活動とされる根室高北方研と中標津農業高による「コラボ出前講座」は21日に予定している。計5人が根室振興局の職員に北方領土問題や歴史ついて講話する。北方領土に関するクイズも出題する。
高校生が巡回する「高校生キャラバン」は来年1月11日に実施する。管内1市4町の根室、別海、標津、羅臼、中標津、中標津農業の生徒が2チームに分かれ、スーパーや役場などで署名活動を行う。事前に交流サイト(SNS)で署名活動などを呼びかけて場を盛り上げたり、高校生が返還運動のマスコット「エリカちゃん」「エリオくん」の着ぐるみを着て啓発したりする。
Nプロジェクトは運動部の合同チームのように学校の枠を越えて活動するのが狙い。道北方領土対策根室地域本部は「高校生同士のネットワークを作り、啓発活動を発展させたい」としている。(先川ひとみ)
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