択捉島の漁業会社コンチネント・グループで農業経営を行っている「コンチネント・アグロ」は今年、ジャガイモ30トン、ニンジン7トンのほか、量は少ないがキャベツやビートを、また温室栽培でトマトやキュウリを収穫した。営農拠点のサラトフカ(留別近郊)にある野菜貯蔵施設では、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、ビートなどの一次加工が行われ、種子と市場性のある製品に分類された後、クリリスク(紗那)の保管施設に送られ、クリルスクとゴリャチ・クリュチ(瀬石温泉)にある同社の直営店を通じて販売される。択捉島は厳しい気候から野菜の栽培が困難と言われてきたが、同社は見つけられるすべての有機廃棄物を収集し、堆肥の山に入れて畑にまいた。サハリンの農業センターの協力で土壌改良を続けている。新しい耕地の開発は時間がかかり、労働集約的で財政的にも高価なプロセスだが、同社は方向性を定め、脇に逸れることなく取り組んでいる。同社はまた温室栽培も拡大する方針で、クリリスク近郊に通年利用可能な複合施設を建設する。現在、設備供給の契約が締結され、従業員の募集も始まっている。近い将来、島民は一年中新鮮な野菜を楽しむことがでるようになる。それらは中国のどこかではなく、択捉島の土で栽培されることになる。(「エトロフ・ニュース」テレグラム2023/11/15)
コメント