10月にロシア極東ウラジオストク―石川県七尾市間に就航し、日本側の到着地を小樽に変更したロシアの旅客船が13日午前、小樽港に入港した。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアから直航便で道内に入港した旅客船は初めて。(北海道新聞2023/11/14)
船は、北方領土・色丹島の船舶・旅客業「ボストークツアー」社が運航する旅客船「プレイオナ」。13日午前9時ごろ、3人の旅客を乗せて小樽港第3号埠頭(ふとう)に着岸した。同日午後2時に旅客3人を乗せてウラジオストクに出港する予定だったが、悪天候のため出港時間は14日午後3時以降に変更になった。
同船は七尾市への就航前にも試験運航で、国後島の古釜布(ユジノクリーリスク)から9月27日に小樽港へ入港し、同29日にウラジオストクに向けて出港している。
同社は今回の便を含めウラジオストク―小樽間を週1回、年内に6往復運航する計画で、小樽着は毎週月曜の予定。次回は20日午前に小樽港に到着する。小樽市港湾室によると、20日の入港に必要な申請は現時点で届いていない。同室は「申請が来た場合は岸壁の手配を粛々と行う」と述べた。
同社はウラジオストク―小樽間について「来年5月中旬まで運航する予定。同5月以降も続けたい」としている。(矢野伶奈)
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