【七飯】七飯中は4日、千島歯舞諸島居住者連盟函館支部の会員を招き、北方領土を学ぶ授業を行った。2年生約100人が、元島民や2世の講話に、熱心に耳を傾けた。同支部の授業は2015年から道南の中学校を中心に実施している。(北海道新聞函館版2023/10/7)
生徒は、色丹島が舞台のアニメ映画「ジョバンニの島」を鑑賞。各教室に分かれ、四島の歴史や墓参など日ロ交流事業が停止している現状を学んだ。「ロシアのウクライナ侵攻をどう思うか」との生徒の質問に、国後島出身の木元護さん(85)=木古内在住=が「終戦後の北方領土も現在のウクライナも、女性など市民が被害を受けている。戦争は絶対にいけない」と強調した。
講話の終了後、角杏樹さん(14)は「遠い関係だと思っていた北方領土を知る良い機会になった」と感謝の言葉を述べた。(石橋崇)
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