ロシア極東の大手掲示板サイトFarPostに3日、国後島の漁場売却の広告が掲載された。売却される漁場は2区画あり、価格は3000万ルーブルとなっている。区画№1は国後島の太平洋側に位置し、海岸線の延長は10.4km、内陸部は2kmあり、ホタテやナマコの養殖に適している。海洋生物が豊富に生息しているほか、インフラへの近さ(道路、停泊地の利用可能性)、凍結しない水域(冬の間、ケージを置いておくことができる)であることが特徴だ。区画№2は、国後島の太平洋岸に位置し、穏やか岬から湾に沿って南西方向に7.7km。ホタテ貝の養殖を始めたい人に最適。この区画の水産資源は、区画№1ほど豊富ではないが、ホタテを養殖するのに適している。底が砂質でホタテを育てることができ、コストを大幅に削減できる。同時に、敷地の境界内には、ナマコの成長に適した岩の堆積物がある。この敷地は穏やかな湾の半分を占めているが、湾の残り半分を近隣の企業から購入できる可能性があり、開発の見通しが大幅に高まる。隣接して自然保護区がある。(サハリン・メディア2023/10/3)
※広告の真偽は不明。2022年8月、ロシア漁業庁が北方四島(国後島と色丹島、歯舞群島)で魚介類を養殖するための区画(マリン・ガーデン)を電子入札にかけたことがあるが、このサイトの広告主はユジノサハリンスクの「クベレグ」とあり、官庁ではない。また、広告の物件表記には「ウラジオストクの国後島漁場」とあり、なんだか怪しげだ。
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