「クリル諸島(※この場合、北方四島)の元居住者である日本人による先祖の墓参再開は、ロシアとの関係における優先事項の一つである」–日本の新しい外務大臣である上川陽子氏が最初の記者会見で、こう述べた。「北方領土での墓参やその他の交流の再開については、日露関係における優先事項の一つである。高齢となった元島民の願いに応えるため、私はロシアに対し、墓参の問題に特に注意を払って交流を再開するよう引き続き求めていくつもりだ」–。(sakhonline 2023/9/15)
上川外務大臣会見記録(令和5年9月14日、外務省ウエブサイト)
(対露外交姿勢)
ロシアによりますウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、我が国は、G7を始めとする国際社会と連携しつつ、ロシアに対して、強い制裁を行うなどの外交的取組を進めてきており、今後もしっかりと進めてまいります。
同時に、日露は隣国であります。例えば、漁業などの経済活動や海洋における安全に係る問題のように、日露が隣国として対処する必要のある事項につきましては、我が国外交全体に置いて、何が我が国の国益に資するかという観点から、適切に対応していく所存でございます。
北方領土問題に関しましては、領土問題を解決して平和条約を締結する、との方針を堅持してまいります。
また、北方墓参を始めとする四島交流等事業交流等の事業の再開につきましては、今後の日露関係の中でも最優先事項の一つでございます。御高齢となられました元島民の方々の思いに何とかお答えしたいとの思いを持って、引き続き、ロシア側に対しまして、特に、北方墓参に重点を置いて、事業の再開を求めてまいりたいと考えております。
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