根室振興局は6月1日付で一部機構の改革を行う。従来2人置いていた専任副局長を1人体制とする一方、新たに部長職の北方領土対策室長を専任で置く。振興局内の指示系統を一本化しつつ、現場に近い部長職を増やすことで啓発活動などの北方領土関連政策を進める体制を強化する。地域創生部には新たに危機対策室を置く。(北海道新聞根室版2023/5/31)
根室振興局は、日ロ平和条約交渉に関わる要人対応などを目的に、地域振興などを担当する副局長1人に加え、2014年から北方領土対策根室地域本部副本部長を兼ねる副局長を1人配置していた。今後は専任副局長1人体制となり、北方領土関連の地域対策と各地の地域振興などを関連付けて政策を進めるという。釧路総合振興局の建設担当の副振興局長が、根室振興局の建設担当の副局長を兼ねる体制は維持する。
北方領土対策室長は従来、地域創生部長が兼務で担ってきたが、6月からは専任の部長職を置き分離。管内での啓発や後継者育成などについて円滑に政策を進めるのが目的だ。
このほか、地域創生部に危機対策室を設置。巨大地震による津波などを念頭に市町とともに災害対応機能を強化する。(松本創一)
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