「9月3日を対日戦勝記念日に」ロシア下院が第一読会で法案採択 日本の制裁への対抗措置

ロシア国家院(下院)は第一読会で、9月3日を軍国主義日本に対する勝利と第二次世界大戦終結の日とする法案を採択した。立法活動支援システム(LAS)のウェブサイトに掲載された。同サイトによると、この法案はロシアの軍事的栄光の日である「9月3日–第二次世界大戦終結の日(1945年)」を「9月3日- -対日戦勝記念と第二次世界大戦終結(1945年)について」に変更することを提案している。今回の決定は、ウクライナでの特別軍事作戦の開始に伴い、西側諸国と連携して、日露関係にとって前例のない非友好的な措置を講じている日本に対する対抗措置の一つであるとしている。法案の提出者は「残念なことに、ロシアでは、対日戦勝記念日は地域的な意味を持つにすぎない。サハリン州では、9月3日は南サハリンおよび千島列島が日本軍国主義者から解放された日としている(サハリン州法2008年6月17日付第52-ZO「サハリン州の記憶に残る日について」)。軍国主義日本に対する勝利に関する文言は、歴史的正義の原則を反映する連邦法のレベルで明記されるべきである」と明記ししている。(sakh online 2023/5/26)

【参考】第二次大戦終結の日を9月3日に変更 プーチン大統領署名

サハリン・インフォ2020/4/24ほか

プーチン大統領は第二次大戦の終結の日を現在の9月2日から9月3日に変更する連邦法に署名した。1945年、ソビエト最高会議幹部会が9月3日を対日戦勝記念日(休日)とし、戦闘に参加した兵士ら30万人に授与されたメダルにも「対日戦争勝利を称えて」という言葉とともに9月3日が刻印された。1947年にはこの日が普通の稼働日となり忘れられてしまった。(※2010年には西欧諸国と同様に9月2日を第二次大戦終結の日とする法改正が行われている)今回の法案提出者であるサハリン州選出のカルロフ議員らは「この法律は第二次世界大戦の勝者として、歴史的基盤、愛国的伝統を強化し、歴史的正義を守ることを目的としている」と強調した。また、サハリン州のリマレンコ知事は「9月3日はサハリンとクリル住民にとって聖なる日だ。これは5月9日(※対独ドイツ戦勝記念日)と同等の勝利の日である」と語った。

 「対日戦争勝利を称えて」という言葉とともに「9月3日」が刻印されたメダル

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