ロシア軍東部軍管区は12日、小クリール諸島(色丹島と歯舞群島)で、上陸した敵を制圧する軍事演習を行ったと発表した。日本政府は、在日ロシア大使館に対し「北方四島における軍備の強化は、わが国の立場に反するもので受け入れられない」と抗議した。(北海道新聞2023/4/13)
国営ロシア通信などによると、演習は破壊工作や偵察のために上陸した敵集団に対し、水陸両方で着陸可能なヘリを使って部隊を派遣し、制圧・捕獲する想定で行われたという。
ロシア軍はクリール諸島(北方領土と千島列島)で定期的に演習を行っているが、小クリールと区域を限定して公表したのは2018年以来とみられる。色丹、歯舞両島には国境警備隊が常駐するが軍は駐留しておらず、日本を念頭に国境の防衛力を誇示する狙いがあるとみられる。(荒谷健一郎)
コメント