ロシア外務省のルデンコ次官は、上月豊久駐ロシア日本大使と会談し、二国間関係の最も差し迫った問題について「実質的な議論」を行った。ロシア外務省によると、岸田首相がロシアに対して取った一連の非友好的な措置について指摘し、日本政府に対して「現実的な路線を取り、二国間関係のさらなる悪化につながる反ロシア的措置を控えるよう要請した」と語った。ロシア政府は22年ぶりに南クリル諸島(北方四島)海域のロシア領海での日本人による漁業に関する政府間協議を行わないことを通知している。ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式代表は「日本はロシアに基本的な敬意を示さなければならない」と述べた。(astv.ru 2023/2/1)
四島安全操業、早期実施を要請 駐ロシア日本大使、ロ外務次官と会談
(北海道新聞2023/1/31)
上月豊久駐ロシア大使は30日、ロシアのルデンコ外務次官(アジア太平洋地域担当)と2国間関係やウクライナ情勢などを巡って会談し、北方四島周辺海域での日本漁船による安全操業を一日も早く実現するよう求めた。在ロシア日本大使館が発表した。
一方、ロシア外務省は、ルデンコ氏が上月氏との会談で、岸田文雄政権による非友好的な行動を指摘したと発表。日本が実利的な路線をとり、2国間関係のさらなる悪化につながる反ロシア的な措置を控えるよう要求したという。
日ロ間の協定に基づき1998年から実施している安全操業を巡り、ロシア側は今月19日、現時点で今年の操業条件に関する政府間協議に応じない方針を日本側に伝達。ロシア外務省のザハロワ情報局長は29日、ウクライナ侵攻で対ロ制裁を科した日本政府の「反ロシア的措置」が理由とするコメントを発表した。(渡辺玲男)
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