国後島の生物季節 夏が最長119日、冬は過去最短74日 クリル自然保護区が調査

国後島のクリル自然保護区は設立された1988年以来、気象状況の推移と生物季節学的現象のモニタリングを続けている。(※生物季節(学)とは、季節の移り変わりに伴う動植物の行動や状態の変化を研究する学問のこと。例えば発芽・開花・落葉といった植物の活動周期と季節の関係を研究する) 生物季節学上の季節は、始まりと終わりが固定されておらず、生物などの自然現象に依存しているため、フェノロジーの1年は365日を超えることも下回ることもある。国後島の生物季節上の「冬」は2021年12月18日に始まり2022年3月24日に終わった。74日間で、過去10年の平均106日より大幅に短かった。「春」はオホーツク海沿岸で2022年3月25日に始まり同年6月14日まで、過去の平均値並みの82日間あった。降水量と降水日数が大幅に減少したのが特徴。「夏」は6月15日に到来し10月11日まで119日間も続いた。この1年で夏が一番長かった。「秋」は10月12日と遅い時期に現れ、12月14日に終了した。64日間だった。自然保護区では、長期的なデータを処理し、地域の天候や気候の特徴に関連する生物季節現象が始まるタイミングの変化を反映するモデルを構築する。これらの情報はクリル自然保護区の公式ウエブサイトの「ネイチャーカレンダー」に収録されている。(クリル自然保護区2023/1/31)

国後島ゴロフニン火山(泊山)のカルデラ(2022年12月22日、マリア・ナウモワ撮影)

エコロジカルトレイル「ストルボフスカヤ」の冬(2022年1月19日、エレナ・リニク撮影)

初の始まり。ゴロフニン火山カルデラ(2022年10月 16 日、アレクサンドル・ヤコブレフ撮影)

ゴロフニン火山カルデラの夏の始まり(2022年7月1日、アナスタシア・ツィンコワ撮影)

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