国後島・大岬 今年もトドがやってきた!!

新年を迎える国後島の恒例行事の1つは、ユジノクリリスカヤ湾(古釜布湾)にトドの群れが訪れること。2022年シーズンは12月17日に確認された。クリル自然保護区の職員は2015年から毎年、ユジノクリリスキー岬(大岬)でトドの観察を続けている。トドはロシアのレッドデータブックに掲載されている希少種。ユジノクリリスキー岬で一度に記録されたトドの数は2015-2016年シーズンの最大47頭。トドの餌は生息地によって異なるが、魚や甲殻類となど100種類以上の海中生物が含まれる。要は「利用可能なモノ」はなんでも食べる。漁船を追いかけ、漁業活動から出る廃棄物を食べ、水産加工場近くで餌を探す。色丹島のタチアナ岬(※穴澗湾の東側)で11月10日に確認されたオスのトドは、まさにその例だ。ユジノクリリスク(古釜布)の住民は、市街地から近い場所で、自然界のトドを観察できる、すばらしい機会を有している。(クリル自然保護区ウエブサイト 2022/12/28)

国後島の大岬で。2022年8月3日、セルゲイ・ステファノフ撮影。

水面で休憩するトド。2022年12月17日、セルゲイ・ステファノフ撮影。

2022年8月12日、ペスロフスキー半島(ケラムイ﨑)での調査中に、自然保護区職員が発見したトド。セルゲイ・ステファノフ撮影。

色丹島タチアナ岬で確認されたオスのトド。2022年10月11日、セルゲイ・カルベンコ撮影。

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