国後島の太平洋側にあるスカチェフ岬(近布内の近く)で15日、クリル自然保護区の職員が国後島では極めて稀なシジュウカラガン(アリューシャン亜種)を確認した。ロシアとサハリン州のレッドデータブックに記載されているこの鳥が国後島で初めて観察されたのは2018年5月、同島北部の太平洋側ロガチェフスカ川(クラオイ川)下流だった。2021年9月にはペスロフスキー半島(ケラムイ﨑)で、アリューシャン列島やコマンドル諸島、クリル諸島(千島列島)に固有のアリューシャン亜種85羽が群れで確認された。今年は、ペスロフスキー半島での定期的な生息調査では観察できなかったが、15日に「悪魔の指(ローソク岩)」エリアで海岸を歩いている姿が確認された。アリューシャン亜種は人間の活動(アオギツネの放獣)によって急激に減少し、ロシアを含むアジア側では絶滅したが、アメリカにわずか800羽が残った。国際的な保護活動として1995年から2010年にかけてクリル諸島北部のエルカマ島で551羽が放鳥された。2002年以降、アジアのアリューシャン亜種の数は徐々に増加している。(サハリン・メディア2022/10/19)
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スカチェフ岬でクリル自然保護区の職員によって確認さたれアリューシャン亜種
ベスロフスキー半島(ケラムイ﨑)上空を飛ぶアリューシャン亜種の群れ
2021年9月、ペスロフスキー半島上空で確認されたアリューシャン亜種
2021年9月、ペスロフスキー半島
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