ロシア政府は5日、日本とのビザなし渡航を定めた2つの協定を終了する決定を行ったと発表した。3日にミシュスティン首相が文書に署名したことで、協定は失効した。1991年10月14日の相互訪問の枠組みを定めた日ソ外相間の往復書簡による合意と1999年9月2日付の日本国民による択捉島、国後島及び小クリル諸島(色丹島、歯舞群島)の島々への最大限簡素化された訪問(自由訪問)の枠組みを定めた日ロ双方の口上書の2協定。ミシュスティン首は、ロシア外務省に対して、この決定を日本側に通知するよう指示した。ビザなし交流は1992年から毎年実施され、2019年まで続いたが2020年、2021年は新型コロナの影響で中止となった。ロシア政府は3月にビザなし交流と自由訪問の停止を発表。あくまで一時的なものだったが、今回の協定破棄により、それは恒久的なものとなった。(サハリン・インフォ2022/9/6)
日本はロシアに抗議 ビザなし渡航協定破棄
(サハリン・インフォ2022/9/6)
ロシアがビザなし交流と元島民らの自由訪問の協定を破棄したことについて、日本の松野官房長官は「極めて不当であり、断じて受け入れられない」と抗議した。また、現時点で、ロシア側から協定破棄の通知を受け取っていないとし、日ロ関係の悪化の責任は「完全にロシアにある」と主張した。
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