択捉島を訪れたサハリンの観光客は、日本語が刻まれた古い石の物体に注意を向けた。「誰かこれについて何か情報を持っている人はいますか? それは択捉島にあります」と、観光客はテレグラム・チャンネル「サハリン・フリーマーケット」のユーザーに問いかけた。投稿された写真には、漢字と動物の絵が刻まれた石の物体が写っている。本来の用途に使用されていなかったボウルに似ていた。内部には、風によって運ばれた小さな枝や枯れ葉が積もっていた。択捉島クリリスク(紗那)のクリル郷土博物館は「これは手水鉢。神社や寺院を訪れてお参りする前に身の穢れを清め、みそぎをする儀式に使われた。手や口を清めるための水を入れていたもの。清めの儀式は純粋に象徴的なものだったので、ボウル自体の容積は小さく、せいぜい水は数リットル。手水鉢さまざまな形や大きさのものがあった」と説明した。また、同博物館は「ボウルは日本人が瀬石温泉と呼んでいたゴリャチエ・クリュチの村の近くにある」と付け加えた。(sakh.online 2022/8/27)
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