羅臼の夏 浮かぶいさり火 国後展望塔から

羅臼の夏の夜は、ほんのりと明るい。町礼文町羅臼国後展望塔から見下ろすと、市街や羅臼漁港は家々の光がちりばめられ、根室海峡には漁船のいさり火も浮かぶ。7月下旬、市街地に足を運ぶと、夜更けにもかかわらず町北部と往来する車がが慌ただしく走っていた。コンブ漁の最盛期を迎え、電灯のついた家々のほか、海岸沿いの番屋にも明かりがともる。根室海峡に目をやれば、刺し網漁船が暗闇を照らしながら操業している。北方領土国後島の島影もかすかに見えた。(北海道新聞2022/8/5田中華蓮)

 

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